ずログ(仮)

近況報告と発声練習

他者とつながるのってむずかしくないですかという、断片的な話

別に出会い系とかそういう話ではなく。

 

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少し前に、マンションのポストに、少し変わったチラシが入っていた。

ワードか何かで作ったと思われる手作り感の溢れるそのチラシには、「〇〇〇〇(名前)ってどんな人?」というタイトルの下に、女性の顔写真と、おそらく彼女の友人たちによる、「〇〇ちゃんはいつも明るくて、周りにも幸せをくれる子です★」「面白い、自分の世界を持ってる人!」というような推薦文が書かれていた。

 

一瞬ギョッとしたが、なんだかすぐにゴミ箱に捨てるには惜しい気がした私は、自室にそのチラシを持ち帰り、書いてあるQRコードから彼女のfacebookページにアクセスしてみた。

怪しい宗教か何かかとも思ったが、見たところ彼女は、一言で言い表すのは難しいが、個人でアトリエのようなお店のような活動拠点を開いており、そこに集まる仲間と何かを作ったり、おいしいものを食べたり、色々楽しいことをして過ごしているようだった。チラシについての記事もあった。そこには、「もっといろんな人に私のことを知ってもらうためのチラシを作りました!」と書かれていた。

あくまで想像だが、このチラシを配った人物は、自分なりに充実した人生を生きてみたいと試行錯誤した結果、その活動にたどり着いたのだろう。そういうのは嫌いじゃないよと思いながら、チラシを処分した。

 

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断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

 

最近読んだ本でこういうエピソードがあった。

 連れ合いが大学生のときに、大学前のにぎやかな学生街で、一人暮らしをしていた。(中略)ある夜おそく、コンビニで買い物をしていると、こちらをじっと見てくる、同じような大学生っぽい男子がいた。コンビニを出ると、後を付いてくる。学生がたくさん住む、人通りの多い街だったが、さすがに夜遅かったので、彼女はまっすぐ家に帰らずに、反対方向に歩いていった。その男子はずっと後を付いてくる。

 (中略)さんざん歩き回っても、どこまでも付いてくる。彼女はふりかえって、なにか用ですか、と聞いた。

 みんな実家に帰って、誰もいないので、さみしくて、友だちになりたいと思って。

 男子がもごもごとつぶやいた答えに彼女は激怒して、後付けて来たら、怖いに決まってるやろ、と叫んだ。すると男子は、口を尖らせて、友だちになりたかっただけやのに、と吐き捨てると、とつぜんくるりと振り返ってすたすたと歩いてどこかへ行ってしまった。

 あとには彼女だけが残された。

 

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私は働き始めるにあたり、生まれてから学生生活を過ごし、人間関係を築いてきた街から離れた。ショックといえばショックだけど、まあ心機一転できるかな、と思いつつ新生活を始めたが、基本的に利害関係でしかつながっていない、言ってしまえば「会社の役に立たないなら必要がない」人間関係しか周囲に無い環境で過ごすのは予想していたより居心地が悪いものだった。しかも、以前の記事でも触れた話だが、私は人に与える第一印象があまり良くない。実感では、半年か一年経って周囲に受け入れられるような気がする。しばらくは、特に面白みのない奴だと思われてるな、学生時代に私の変な部分を面白がってくれた人たちは貴重だったんだなと思いながら日々を過ごしていた。職場は職場、と割り切ろうとも思ったが、以前の自分はまぼろしで、本当は自分には何も無いんだな、と思った。

 

その後、オーケストラは若干嫌気がさしてきたけどなんかやりたいなと思ったので同世代の人間が集まる軽音サークルのような所に入らせてもらった。団体としてまだ始まったばかりということもあり随時メンバー募集をしているのだが、ネットで呼びかけていることもあり、「今まで引きこもっていたんですけど音楽を通じて人と通じ合いたいんです!!」というような不器用なタイプから、連絡がくることがあるそうだ。

 

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(たぶんこんな僻地のブログ見ないだろうけど、勝手に掲載ごめんなさい)

 

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オチが不明になってきましたけど、一人でいて生きる実感を得るのってなかなか難しいけれど、他者と出会うのも簡単じゃないよねという話でした。